もうすぐ決算発表 学情(2301)
台風一過の晴天が戻りました。今日から大阪にまた出張できてますが、
東海道新幹線の新大阪駅、スーツケースを持った人たちが異常に多くてびっくり。
本当に進むことができないくらいでした。
半端ないくらいの被害も出ていますが、早く通常の生活に戻れといいのですが・・。
さて出張に来てますが、結構時間に融通が利くので、株価をポチポチと見てしまします。今日は学情(2301)ですね。
前回も取り上げましたが学情、業績はいいと思いますが、市場のコンセンサスには届かないかもしれません。
本日の株価のおさらいから。前日比2円安の1443円です。
9月10日ごろに第3四半期の決算発表です。
前期の第2四半期、第3四半期の経常利益はそれぞれ4億円、10億円で急激な伸びです。
今期の第2四半期は6億円ですが、第3四半期の前期くらいの伸び率で着地すると思われます。
学情のターゲットは主に新卒、第2新卒でしたが、20代の働き方に対する考え方が変わってきていることを掴み「Re就活」として20代の転職者のエリアを新しく構築しようとしています。エンジャパン、JACは30代以上をメインのターゲットにしていることから、学情にも勝ち目は大いにあると思います。
・・人材不足。
少子高齢化ということもあり、若者がいないんです。
今の20代はその親世代を見ています。
家族のために一生懸命に働く親たちが企業からリストラされていく。会社のために一生懸命に働くのではなく、自分のために働きたい。
そんな想いを持った20代は多いと思うんですね。会社に就職したはいいけど、自分には合わなかったら、本当に辞めていきます。
長続きしないという精神論ではなくて、自分のためにここにいても仕方がないという合理主義です。20代の就職者が自分自身で面白いと感じる会社であれば、辞めないでしょう。
企業は親世代の従業員をバシバシと切っていました。逆に20代の彼らは自分たちのために企業と対等に付き合っているにすぎないように感じます。
企業サイドでは20代が集まらない。人員構成的には20代も必要になるので、20代の採用を継続する。そのためにRe就活が活況という構図ですね。
新卒者の状況についても、売り手市場であることに変わりなさそうです。
去年の8月と今年の8月の学情がHPでリリースしている「企業の動向・学生の動向」を見ると、
昨年8月の段階で、「大手企業においては、概ね予定通りの内々定を出し終えた」としてましたが、学生側の特徴として「サイレント辞退」が相次いでいたとのこと。そのあおりで8月の就職博の出展企業が慌てて追加出展するほどだったと記載されてました。
今年の8月の書きぶりは、2019年卒採用では企業の形勢不利が続いているとのこと。なんと未だに活動中というアンケート結果のようです。就職できないんじゃなくて、自分の納得いく会社に就職したいと考えているんですね。そのため、7月に実施された就職博では全エリアで延べ600社が出展。内々定率は81%台にも関わらず東京会場では前年比114%の2500名の学生が来場したとのことです。
この状況を記載した学情では業績が好調とはさすがに書けませんが、業績悪化しつつこの書きぶりにもしないと思います。つまり昨年よりもいいよっていうことを暗に書いてると思います。
そしてここにきて経団連の中西会長が大手企業の採用活動ルールを廃止すべきと言い出しました。おそらく少子で売り手市場であり、上記の通り新卒一括採用して10月内定式をやるのは大変だと考えたんだと思います。
それ以上に新卒者が減っていく。企業も年齢層で採用を考える時代、20代を通年で採用するという時代が来たということなんでしょうね。
20代転職市場という一歩先を行く学情は、これから面白いと思います!