世界のクボタ急落!(6326)
8月上旬は6月中間、Q1の決算発表があり、株価も乱高下しやすいですね。
四半期決算は短期の動き過ぎて、そこまで急落しないかんかなって思う銘柄もあります。
そんな銘柄は絶好の買い場になりますよね。
さて本日はクボタについて見ていきましょう!
まずは先週の株価から。
前日比▲152円の1682.5円です。大きく値が下がりました。
きっかけは8月2日のQ2決算発表です。
Q2自体はぼちぼちでしたが、年度の業績を下方修正したことによります。
数字も見ていきましょう(ちなみに今期からIFRSを適用していて従来の発表内容を組み替えて適用しているので単純比較できない可能性があります)。
2018年12月期Q2 売上高9061億円 営業利益1011億円 です。
そして下方修正した年度業績は、
2018年12月期見込 売上高1兆8200億円 営業利益2040億円です。
売上高は従来据置の、営業利益以下の下方修正でその理由は原材料価格のアップだとのこと。
原材料価格のアップの価格転嫁はおそらく来年からになるかもしれませんね。農業機械などは価格表がすでに出てますから、いきなり価格を上げることもできません。その意味でも一期我慢ということになるかもしれませんね。
逆に考えると、来期は今期の価格転嫁が進まなかった分が上乗せされる可能性があることを念頭に置いておくことがよさそうですね。
あと下方修正ですが、東証の基準では10%ルールで運用されていたと思います。クボタの下落率は4%程度で年度の見込みとして下方かもしれませんが、開示基準には該当していないので開示は不要です。
Q2で敢えて年度業績の開示をしたのは、年度見込みが相当精度高く予想できていると考えられます。着地見通しとしてはほぼ見えいるということですね。
メインの事業、農業機械のトラクターを考えてみましょう。もちろん世界のクボタですから、世界市場を中心に考える必要がありますが、まず日本をベースに考えてみましょう。
ちなみにクボタのトラクター、ヤンマーもデザインがかっこいいですが、負けてません。「M7]を是非見てください!!最高です。トラクターは大体の相場として1馬力=100万円 と考えれば、大よその金額が掴めます。中規模の農家で70馬力くらいが多いと思うので、700万円くらいを想定すればいいと思います。
そしてクボタのトラクタは「自動運転」を将来的には試行しようと考えているようです。5Gの通信規格に載せれば、リアルタイムでの耕作も可能となります。
農業は重労働と言われていたのは過去の話で、これからは成長産業と位置づけられるでしょう。また少ない人員でいかに収益を最大化するかは農家にとっても重大な関心事になりえます。
そう考えていくと今の株価水準は安いレンジに入ったようにも思います。
是非是非、クボタを眺めてみてください!